フィリピンの役所仕事で心が折れそうになる話
フィリピンで会社を経営していると、何度も思います。
役所仕事、正直ヤバいです。
これは悪口というより、現実です。笑
日本の感覚で「申請したら、あとは順番に進むだろう」と思っていると、かなり痛い目を見ます。
進まない。
止まる。
戻される。
そして、なぜ止まっているのか分からない。
このあたりが、フィリピンで事業をする上でかなり大きなストレスになります。
① とにかく遅い。TESDA認可は本当に長い
語学学校を運営する上で避けて通れないのが、TESDAの認可です。
TESDA(Technical Education and Skills Development Authority:フィリピン労働雇用技術教育技能教育庁)のUTPRAS登録は、フィリピンでTVETプログラムを提供するための正式なプログラム登録制度です。つまり、語学学校や職業訓練系の教育機関にとって、かなり重要な手続きです。
ただ、これが本当に時間がかかります。
体感としては、1年くらいは普通に見た方がいいです。
しかも、認可が下りないと営業できません。
でも、申請のためには場所が必要です。
教室も必要です。
備品も必要です。
スタッフも必要です。
つまり、営業できない状態で、
家賃を払い、備品を揃え、人を雇い、給与を払いながら、認可を待つ
ということが普通に起きます。
これ、かなりしんどいです。
仕事がないのに人を雇うって、経営者としてはなかなかの修行です。笑
② CBEAもTESDA認可に時間がかかった

当校CBEAも、まさにこの流れを経験しました。
2019年にTESDAの申請を出して、2020年にようやく認可を取得しました。
「やっと取れた」と思ったら、直後にコロナです。
正直、あのタイミングは絶望でした。笑
営業準備をして、やっと正式に動けると思ったら、世界が止まりました。
留学事業は海外渡航が前提なので、コロナの影響は本当に大きかったです。
セブで起業して一番きつかったことについては、こちらでも詳しく書いています👇
ただ、こういう経験をすると、会社はかなり鍛えられます。
良い意味でも悪い意味でも、普通のトラブルではあまり動じなくなります。
③ ルールは厳しくなる。コストも上がる。スピードは遅い

最近、フィリピンで事業をしていて感じるのがこれです。
ルールはどんどん厳しくなっているのに、処理スピードはそこまで上がっていない。
これがかなり厄介です。
もちろん、制度が整っていくこと自体は良いことです。
でも現場感としては、
・必要書類が増える
・確認項目が増える
・担当者判断が増える
・結果として時間がかかる
という形になりがちです。
就労ビザも同じです。
フィリピンの9G就労ビザは、BI(入国管理局)での手続きに加えて、DOLE(フィリピン労働雇用省)のAEPなど複数のプロセスが関係します。BI公式サイトでも、申請後にヒアリング、指紋登録、承認確認、パスポート提出、ACR I-Cardなど複数のステップが示されています。
起業や外国人の受け入れには積極的に見えるのに、実務の現場ではかなり時間がかかります。
このギャップが不思議です。
「外国人来てほしいのか、来てほしくないのか、どっちなんだろう」と思う瞬間があります。笑
④ 担当者が一人だと、その人が休んだ瞬間に止まる

一番やっかいなのが、担当者依存です。
日本でも担当者によって差はあります。
でもフィリピンでは、その差がかなり大きいです。
企業ごとに担当職員が一人つくような形になると、その人が休んだ瞬間にプロセスが止まることがあります。
しかも、普通に長期バケーションを取ります。
1週間ではありません。
場合によっては、1カ月くらい不在になることもあります。
そうなると、他の職員に聞いても、
「その担当者じゃないと分からない」
と言われます。
そして、さらに恐ろしいのが、
長期休暇から戻らず、そのまま退職するパターン
です。
これを食らうと、かなりきついです。笑
「私たちの書類、今どこにいるの?」という状態になります。
⑤ 行政機関ごとの連携が弱い
フィリピンの役所仕事で一番しんどいのは、ここかもしれません。
行政機関同士の連携が弱い。
例えば、移民局が、
「労働局が良いと言えば良いです」
と言う。
一方で労働局は、
「移民局が良いと言えば良いです」
と言う。
これ、もう詰みです。笑
何度も往復しても、進まないものは進みません。
こういう時に、日本の行政の整合性ってすごかったんだなと感じます。
もちろん日本にも面倒な手続きはあります。
でも、少なくとも「どこが最終判断者なのか」は比較的分かりやすいことが多いです。
フィリピンでは、その最終判断者が見えづらいことがあります。
海外で事業をやると日本の常識が壊れる話は、こちらでも書いています👇
⑥ 結論:フィリピンの役所仕事は「待つ力」と「聞き続ける力」

まとめると、フィリピンの役所仕事はかなり大変です。
とにかく遅い。
担当者依存が強い。
行政機関同士の連携も弱い。
でも、事業をやる以上、避けて通れません。
だから必要なのは、
待つ力と、聞き続ける力
です。
怒っても早くならないことが多いです。
ただ待つだけでも進みません。
丁寧に確認し続ける。
必要なら弁護士や会計士を入れる。
そして、毎回「これで終わり」と思いすぎない。
これが大事です。
フィリピンで事業をするというのは、こういう部分も含めての勝負なんだと思います。
正直ヤバいです。
でも、慣れるとこれもまた海外経営の一部です。笑
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