海外で事業をやると、日本の常識が壊れる
セブで事業を始めてから、日本にいた頃の常識が何度も壊れました。
最初は、「海外だから多少違うよね」くらいに思っていました。
でも実際に会社を運営してみると、多少どころではありません。
ルールの考え方そのものが違います。
これは良い悪いではなく、完全に別ゲームです。
日本の感覚でそのまま進めると、普通に詰まります。笑
① ひとつの法人で何でもできるわけではない
まず驚いたのが、法人の考え方です。
日本だと、ひとつの会社で色々な事業をやることが比較的しやすいです。
もちろん定款や許認可の問題はありますが、感覚としては「事業を増やす」ことにそこまで大きな違和感はありません。
でもフィリピンでは、事業内容ごとに登録や許認可の考え方がかなり変わります。
色々やりたいなら、その都度法人や登録を考えないといけない。
これが結構やっかいです。
「英語学校もやって、飲食もやって、別事業もやって」という感じで広げようとすると、日本よりもかなり慎重に設計する必要があります。
勢いだけで始めると、後から書類・税務・許認可で地味に苦しみます。
この“地味に苦しむ”が海外経営あるあるです。笑
セブで会社を作る感覚については、こちらでも書いています👇
② 雇用も「何でもやってね」は通用しにくい

雇用でも、日本の感覚はかなり壊れます。
日本だと「総合職」という言葉がありますよね。
営業もやる、資料も作る、時には掃除も手伝う。
会社の一員として、ある程度柔軟に動くことが期待されます。
でもフィリピンでは、職務内容がかなり重要です。
営業職なら、基本的には営業。
そこに「営業フロアの掃除もしてね」と当然のように追加するのは、かなり微妙です。
もし半ば強制的に掃除なども業務に入れたいなら、職務内容として明記したり、場合によっては給与条件も見直す必要があります。
これ、日本人経営者からすると最初は戸惑います。
「いや、それくらい普通にやってよ」と思いがちです。
でも現地では、その“それくらい”が通用しないことがあります。
フィリピン人マネジメントについては、こちらも参考になります👇
③ 行政ルールが横でつながっていないことがある

フィリピンで事業をしていて困るのが、行政機関ごとのズレです。
日本だと、完璧ではないにしても、行政同士がある程度ルールの整合性を取っている感じがあります。
でもこちらでは、そこがかなり違います。
こっちの行政機関ではOKなのに、別の行政機関ではNG。
こういうことが普通に起きます。
しかも、それぞれの担当者が自分の範囲だけで判断するので、全体の整合性は自分たちで取りに行かないといけません。
これが本当に大変です。
たらい回しというか、パズルというか、たまに「これ誰が正解を持ってるの?」と思います。笑
税務、労務、許認可、ビザ。
全部がきれいに一本線でつながっているわけではありません。
だからこそ、現地の弁護士、会計士、社内スタッフとの連携がかなり重要になります。
④ 急に祝日が決まることがある

これは最近もありました。
ASEAN関連のイベントを理由に、セブ、マンダウエ、ラプラプ、コルドバで5月6日〜8日が特別休日として宣言されました。発表自体もかなり直前で、現地事業者としては本当に焦ります。
日本の感覚だと、祝日はかなり前から分かっています。
でもフィリピンでは、前日や当日に近いタイミングで急に決まることがあります。
そして、祝日になれば、当然スタッフには休む権利が発生します。
ここが語学学校にはかなりきついです。
もし講師が一斉に休むと、生徒にレッスンを提供できません。
そうなると、大クレームになります。
なので実際には、祝日出勤手当を支払って出勤してもらうことになります。
これもまたコストです。
フィリピンでは特別非労働休日に勤務した場合、通常は基本給の130%などの割増支払いが必要になるケースがあります。
経営者としては、
「もう少し早く決められなかったの?」
と思います。笑
でも、そういうものとして対応するしかありません。
⑤ 日本の常識が壊れると、経営者として強くなる
ここまで読むと、かなり大変そうに見えると思います。
実際、大変です。
ただ、不思議なことに、こういう環境にいると経営者としてかなり鍛えられます。
日本のように、ルールが整っていて、予定が決まっていて、行政がある程度連携している。
それは本当に素晴らしいことです。
でも、それに慣れすぎると、想定外への耐性が弱くなることもあります。
フィリピンで事業をしていると、想定外が日常です。
急なルール変更。
急な休日。
急な書類追加。
急な担当者変更。
もう、急が多いです。笑
でもその分、判断力と対応力はかなり鍛えられます。
海外起業で一番きつかったことについては、こちらも👇
⑥ 結論:海外事業は、日本の常識を捨てるところから始まる

まとめると、海外で事業をやると日本の常識はかなり壊れます。
でも、それは悪いことだけではありません。
日本では当たり前だったことが、当たり前ではないと分かる。
この感覚は、かなり大きいです。
法人、雇用、行政、祝日、税務、労務。
どれも日本と違います。
だからこそ、現地に合わせて考える必要があります。
日本の正解をそのまま持ち込むのではなく、フィリピンのルールの中でどう勝つか。
これが海外事業の面白さでもあり、しんどさでもあります。
正直、今でも毎日のように「え、そうなるの?」と思うことがあります。
でも、それも含めて海外経営なんだろうなと思っています。笑
LINEで気軽にメッセージください
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
海外起業や海外生活って、実際どうなのか気になる人も多いと思います。
ネットでは見えないリアルもかなりあります。
なので、気軽に相談してください。
留学のことはもちろん、
・海外で働く
・海外起業
・セブ生活
・その他なんでも
ざっくりした相談でも大丈夫です。
セブ歴10年、現地で4社7事業をやっている寺本が、
そのままリアルに返信します。
国際結婚相談や恋愛相談も受け付けています。笑

-
前の記事
セブ島で会社を作って分かった「日本との違い」 2026.05.15
-
次の記事
フィリピンの役所仕事で心が折れそうになる話 2026.05.17